新築一戸建てを購入したい!住宅ローンの審査は厳しいの?
憧れの新築一戸建てを手に入れたくても、一括で高額の住宅を購入することは至難の業です。そこで、多くの方が住宅ローンを活用して住宅を購入しています。しかし、超低金利で融資を受けて長期間の返済を続ける必要がある以上は住宅ローンの審査は非常に厳しく行われています。そこで、本記事では住宅ローンにスポットを当てて解説します。
住宅ローンの審査では何を審査されるのか
多くの金融機関が融資を実施している住宅ローンですが、実際に融資を受ける際には厳しい審査が行われています。では金融機関側は一体どんな点を確認しながら審査を行っているのでしょうか。主な審査ポイントについて紹介します。
■収入状況
金融機関側は住宅ローンを行う際に高額の融資を行い、安定して返済してもらう必要があります。そこで、まずは第一に現在の収入状況を確認します。源泉徴収票や確定申告等の書類を通して年収を確認し、勤続年数を見て安定して働き返済できる能力があるかも確認しています。高収入であっても転職したての場合や、前職を辞した背景によっては厳しい審査を行うケースもあります。一方で、収入が低くても頭金がある、ペアローンで安定性を確保している場合にはこの限りではありません。
■現在の年齢と完済時の年齢
住宅ローンはその他のローンとは異なり、長期間の返済を前提としています。そのため、収入は良くてもすでに高齢となっている場合には長期間の返済を前提とする融資は断ることがあります。住宅ローンの場合は現在の年齢と完済時の年齢を1つの審査基準としています。
■その他の借入状況
住宅ローンを融資する場合には現在のその他の融資状況も信用情報機関に照会しています。審査時に申告を求めていますが、相違点があると融資を断る可能性があります。車のローンや奨学金なども審査に影響します。
よくある問題点として、口座から落ちなかったクレジットカードの引き落としやスマホ料金などに偽りの申告を行うケースです。こうした嘘の申告はNGです。また、直近10年以内に債務整理を行っている場合には審査は落ちることが多く、通ったとしても保証人や頭金を求めるなど対応は厳しいので注意しましょう。
■健康状況
長期間の返済を求める住宅ローンでは、現在の健康状態も大切な審査の資料としています。健康診断などの結果を求めることがあります。
審査で落ちる人の特徴
できれば穏便に通過したい住宅ローンですが、それでも残念なことに住宅ローンに落ちてしまうことがあります。では、落ちてしまう方の特徴にはどんな点が挙げられるでしょうか。
■年収が低い
返済能力を重視する住宅ローンは、現在の収入状況が低い場合には審査に通らないことがあります。また、20代としてみれば収入は大きくても40代では一般的にみて低いケースでは返済能力が低いとみなして、連帯保証人の追加やペアローンの提案、頭金の準備を求める場合もあります。
■虚偽の申告
楽しみな住宅の購入を実現したい、そんな思いから現在の勤務年数や借り入れ状況などを金融機関に申告する際に虚偽の申告を行ってしまう方もいます。虚偽の申告はわかってしまう上、嘘をつく人として融資対象から外す金融機関が多いので注意が必要です。
■滞納歴がある
住宅ローンは超低金利で融資を行うため、金融機関としてはできる限り損をすることは避けたいと考えています。そのため、直近に滞納歴が繰り返し起きている、過去10年以内に自己破産や個人再生など債務整理の手続きを行っている場合には再び返済に行き詰まる可能性があるため審査で落とすことが多いのです。わずかな滞納も金融機関は信用情報照会で必ずチェックしているので、住宅ローンの審査前にはその他の支払いもしっかりとクリーンにしておく必要があります。
■預貯金や頭金がない
審査状況が厳しくても、金融機関側は現在たくさんの預貯金が確保できていたり審査時に頭金が準備できていたりと、お金の運用に関して努力が見られる場合には審査を通すことがあります。一方で、高額の住宅ローンにも関わらず現在資産状況がほぼゼロの状態では金融機関側は不安を感じることがあり、審査を落とすことがあります。
■不安定な職業
現在たくさんの収入があっても職業状況は不安定な場合は審査に厳しい姿勢を見せることがあります。立ち上げたばかりの個人事業主の方や、毎月の収入状況が乱高下しやすい方は審査時に説明を求められることも多いので注意が必要です。
審査に備えてしっかりと準備しよう
金融機関側に提出するものをしっかり揃えたにも関わらず、それでも審査に落ちてしまう人は後を絶ちません。その背景には転職や過去の借入などさまざまな理由を紹介しましたが、事前に金融機関側に素直な現在の生活状況を伝え、審査に関するアドバイスをもらっておくこともおすすめです。多くの金融機関は土日祝も対応のローン相談センターを開設しており、オンラインでも質問を受け付けることがあります。
また、各金融機関によって審査の基準は異なっています。信用情報照会へのアクセスなど共通項はあるものの、やや高めの金利を設定することで審査を緩くするなど、独自の方法で対処していることもあります。相談を重ねしっかりと準備をし、あきらめずに突破を目指しましょう。
まとめ
この記事では新築一戸建ての際に活用したい住宅ローンについて、審査の視点から詳しく解説しました。審査には事前に準備を整え、虚偽の申告をしないことで現在収入が厳しい方でもクリアできることがあります。慌てず相談を重ね、夢のマイホームを手に入れましょう。