サイディング外壁の新築一戸建ては価格が安い?

公開日:2023/02/15   最終更新日:2023/01/23


新築一戸建てを建てるうえで外壁は重要な部分となるため、こだわりを持ちたい人は多いでしょう。また現在主流となっているサイディング外壁は価格が安いのかどうかが気になる人も多いかもしれません。今回はサイディング外壁の特徴や種類について解説しますので、外壁選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

サイディング外壁の特徴

まずはサイディング外壁の特徴について見ていきましょう。サイディングとは住宅の外壁に使われるパネル材料の1種で、サイディングボードと呼ばれる材料を現場でカットし貼り合わせていく工法となります。サイディング外壁は1970年代に登場し、1990年代から普及しています。

現在では9割以上の新築一戸建てがサイディング外壁で造られています。

サイディング外壁が採用されるメリットは?

なぜサイディング外壁がほとんどの新築一戸建てで採用されているのか気になる人も多いかもしれません。サイディング外壁が普及する前はモルタル壁が一般的に普及していましたが、職人による手作業となるため、仕上がりの品質にばらつきがありました。

さらにはすべて手作業で行う必要があり、水を使う工法であるため作業時間が長くなってしまうと言うデメリットがありました。サイディング外壁はパネルを張り合わせるだけで作業が行えるため、モルタル工法と比べて作業時間を大幅に短縮できます。作業時間の短縮が工期を短くすることになり、作業費のコスト削減を実現しました。

また工場で製造されるため、品質が安定していることも大きなメリットとなります。デザイン性に優れていることや、耐水性は耐候性が良いこと、軽量で耐震性に優れているといった多くのメリットがあることから、最も採用される外壁となっています。

サイディングの種類は4種類!

ひとえにサイディング外壁といっても種類がいくつかあります。4種類のサイディング外壁について、それぞれの特徴を見てみましょう。

窯業系

窯業系サイディングは、日本の一般住宅の約7割を占めていると言われています。セメントと繊維の原料で作られている窯業系サイディングは防火性と防水性、断熱性、防汚性のバランスが非常に優れています。デザインのラインナップが豊富であることも、多くの住宅で採用されている理由の1つです。デメリットとして挙げられるのは、通気が悪く、防水性が低いことで定期的なメンテナンスが必要となる点です。

金属系

金属系サイディングの大きな特徴としては軽量であることで、窯業系と比べると約4分の1程度の重量となります。重量が軽いことでメンテナンスがしやすく、リフォームで採用されることが多い傾向にあります。また断熱性が高いことで寒い地域の住宅に向いています。デメリットとしては金属であることで衝撃に弱く、温度変化による変形や汚損によるサビが発生しやすい点が挙げられます。

木質系

天然の木を採用している木質系サイディングは、自然の木目が特徴的な外壁であることが大きな特徴です。また熱を吸収しにくい素材であることで断熱性にも優れています。しかしながら他の素材と比較すると防火性や防水性が劣っており、メンテナンス費用や手間がかかってしまう点がデメリットとなります。

樹脂系

プラスチックの1種である塩化ビニル樹脂を用いた樹脂系サイディングは、日本の住宅ではあまり使われていません。樹脂系サイディングは、軽量で耐久性に優れており、メンテナンス面でも多くのメリットがあります。しかしながら日本であまり普及していない樹脂系サイディングを施工してくれる業者がほとんどいないため、日本の住宅では普及が進んでいません。

耐久性やメンテナンス頻度について

ここまでサイディング外壁の特徴や種類について解説してきましたが、具体的な耐久性やメンテナンス頻度について気になる人も多いでしょう。サイディング外壁自体の寿命は定期的に適正なメンテナンスをおこなったとして、最大で40年とされています。しかしながら、住宅によって形状や塗料が異なり、立地や天候条件もまちまちであるため、おおまかな目安となります。

メンテナンスを含めた目安としては、築5〜10年で塗装の塗り替えをして、25〜30年でサイディングの張り替えを検討したほうが良いとされています。またシーリング材を採用している場合は、シーリング部分の劣化状況を適宜確認しながら、打ち替える必要があります。サイディング外壁を長持ちさせるためにも、特徴を把握して適切なメンテナンスをすることが大切です。

まとめ

今回はサイディング外壁の特徴や種類、耐久性やメンテナンス頻度について解説しました。サイディング外壁は従来のモルタル壁と比べて、作業性や品質、デザイン性など多くのメリットがあるため、現在では9割以上の新築一戸建てに採用されています。また作業時間が短縮されることで工期が短くなり、コスト削減を実現しています。。サイディング外壁の耐久性は最大で40年とされていますが、定期的なメンテナンスを行う必要があり、特徴や種類についてよく把握しておくことが重要です。

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