新築一戸建てでも騒音に気をつけよう!家庭でできる騒音対策とは

公開日:2022/01/15   最終更新日:2022/01/27

騒音が原因の近隣トラブルって、マンションならよくあるけど、うちは一戸建てだし新築で壁や窓も新しいし大丈夫だろう。そんなふうに考えている方はいませんか。新築一戸建てでも近隣との騒音に関するトラブルはまったく起こり得ないとはいい切れません。今回は家庭でできる防音対策、また外からの遮音対策についてご紹介します。

近隣トラブルで一番多いのは騒音

日本法規情報株式会社が実施した調査によると、自分自身が近隣トラブルに巻き込まれたり、自分が当事者でなくても周りの人が近隣トラブルに巻き込まれた経験を持っていたりする人は6割以上となっています。

そのトラブルの内容の中でも、最も多いのが「騒音」に関するトラブルです。とくにマンションなどの集合住宅で起きやすいと考えられますが、密集した一戸建て住宅でも起こり得るでしょう。

子どもの足音やドアの開閉の音、話し声、テレビの音、楽器の演奏音、ペットの鳴き声などが挙げられます。自分ではそれほど騒音だと感じていなくても、他人からすればうるさいと感じることもあります

また、ピアノの音が昼に聞こえても気にならないが、夜に聞こえると騒音に感じるということもあるでしょう。さらに、犬の大きな鳴き声が短時間だけ聞こえただけなら我慢できるが、テレビの音が長時間聞こえるのは我慢できないということもあります。

このように、人やその時々のシチュエーションで騒音に感じるか感じないかが違ってきます。トラブルが起きてからでは遅いので、このくらいの音なら大丈夫だろうというふうに考えず、なるべく騒音は出さないように心がけて生活することが大切です。

家庭でできる防音対策とは

それでは、家庭でできる防音対策にはどのようなものがあるでしょうか。まずは、窓ガラスやカーテンを防音のものにするという対策が挙げられます。

防音ガラスは2枚以上のガラスに特殊な膜を挟み込んで作られており、音による振動を熱に変換して音波を消滅させる原理を応用しているものとなっています。また、今ある窓の内側にもう一つ窓をつける、「二重サッシ」という方法もあり、こちらも高い防音効果が得られるようです。

防音カーテンは、音を通しにくい素材や織り方が採用されている特殊なカーテンです。しかし、防音カーテンは話し声や音楽などの空気を通して伝わる音は外に漏れるのを防止できますが、ものによって伝わる音には効果がないということに注意が必要となります。

次に挙げられるのが、床に遮音シートを敷いたり、壁に防音ボードを取り付けたりするという対策です。遮音シートは壁やドアなどに貼って使うものですが、防音マットと併用して床に敷くことも可能です。子どもが走り回っても、この遮音シートを敷いていれば安心でしょう。

防音ボードは防音壁や防音パネルとも呼ばれており、壁に取り付けるもので簡単にできて効果も高いです。中には重たいものもあるので、その場合はプロにお願いしたほうがよいでしょう。

そして、家具の配置を工夫するという対策も挙げられます。高さのある家具を置いているなら、壁に沿うように置くことで、壁から響く音を抑えることができます。もう少し細かくいうと、壁から数センチほどあけて置くようにすれば、空気の層ができるのでより防音効果を得ることができるでしょう。

また、防音対策にそれほどお金をかけられないという方は、ドアや窓の隙間にテープを貼るという手もあります。100円均一のお店などでも売られているので、試しやすいでしょう。

外からの騒音を防ぐ方法は

家の中から出てしまう騒音に対する策を紹介しましたが、反対に外からの騒音を防ぐためには、どのような対策ができるでしょうか。

まずは、外壁や屋根に防音塗料を使用するという方法が挙げられます。この塗料を塗った場所にはセラミックビーズが並び、この凹凸によって表面積が大きくなり、音の反射を高めてくれます。

次に、窓の大きさと位置を工夫するという方法も挙げられるようです。一般的に、窓が大きい方が外からの音が入ってきやすいといえます。そのため、窓は小さくした方が防音効果は高くなります。また、窓の位置は、なるべく隣の家から離れたところにしたほうが防音対策につながるようです。

そして、排気口や換気扇の位置に気をつけるという対策も挙げられます。この排気口や換気扇からも外部からの音が入ってきやすくなります。この対策は家の建築後に行うことは難しいので、建築前にこの2つの位置を考えておいた方がよいでしょう。

もし建築後で排気口に対して防音対策を施したい場合は、ノイズフィルターを取り付けたり、音漏れを軽減する防音フードを設置したりするなどの対策が可能です。

 

近隣トラブルで一番多い騒音に関するトラブルですが、防ぐための対策がたくさんあることがわかりました。これくらいの音なら大丈夫だろうというふうに考えるのではなく、なるべく音が漏れないように工夫しようという考えを持つことが大切であるといえます。みなさんも一度、ご自身の家の防音対策について考えてみてはいかがでしょうか。

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