アレルギーの原因は家?シックハウス症候群を防ぐにはどうする?

公開日:2021/11/15   最終更新日:2021/12/17


シックハウス症候群という言葉を聞いたことはあるでしょうか?住宅に使われる建材などから発生する化学物質等の影響により引き起こされた、アレルギー症状などの健康被害のことをいいます。今回は、このシックハウス症候群について、その症状や原因、そして対策方法などについて詳しくご紹介します。

シックハウス症候群の症状と原因

シックハウス症候群という呼び名は、ひとつの疾患の呼称ではなく、住宅の建材から発生する化学物質による空気汚染などによって引き起こされるアレルギー症状や、その他の健康被害の総称です。

■シックハウス症候群の原因は何?

昔ながらの日本の住宅は風通しの良いものでしたが、省エネルギーをめざした建物は、同時に高気密化・高断熱化が進み、その結果建材から発生した化学物質が外部に漏れにくく、空気汚染が起こりやすい状況を作り出してしまいました。

そのほかにも、たばこの煙や、冬場に使用するストーブから排出される一酸化酸素などの汚染物質も、気密性の高い住宅では身体に影響を及ぼします。これらの空気汚染による影響は個人差があるため、すべての人に健康被害があるわけではありません。なかには、まったく影響されない人もいます。

原因と考えられる化学物質は、接着剤などに含まれるホルムアルデヒド、塗料などの溶剤として使われているトルエンや、防カビ剤の成分であるアセトアルデヒドなどがあります。その多くは揮発性物質であるため、気温の高くなる時期に多く排出され、同時にカビやダニなどのアレルゲンも増加するようです。カビやダニも多量に体内に取り込まれると重篤なアレルギー症状の原因になります。

■どんな症状が出るのか

シックハウス症候群による主な症状は、目への刺激や痒み、涙が出る・鼻やのどの乾燥や痛み・頭痛やめまい・吐き気などや、皮膚の乾燥や痒みなどがあります。

同じ建物に住んでいても症状の軽い人から重篤な症状の出る人までいますが、花粉症などのアレルギーと同じようなメカニズムで、個々の体質などによっても違いがあります。目や鼻がなんとなくムズムズするという程度の人もいれば、痛くて目が開けていられなくなったり、咳き込んで喘息のような状態になったりする人などがいるようです。

原因の除去・対策方法はある?

では、シックハウス症候群の原因を除去や対策の方法はあるのでしょうか?原因ごとの対策方法を見ていきましょう。

■換気をする

シックハウス症候群の予防や、対策の基本は換気です。昔ながらの住宅に比べ現代の日本の住宅は、気密性の高い作りになっているため、建材などから発生する化学物質が内に蓄積しやすく、住んでいる人の体内に多く取り込まれてしまいがちです。

このような状況を改善するには窓を開け、換気をすることがもっとも簡単で有効です。共働きの家などは、日中締め切りになってしまうので、朝と帰宅後に短時間だけでも窓を開けて喚起することを心がけるとよいでしょう。窓を開けるのが難しいときには換気扇をまわすだけでもかまいません。

また、換気扇をまわしながら窓を開ければ、さらに素早く空気を入れ替えることが可能です。近年、部屋の暖房や冷房の効率を上げるためにと導入されることの多いサーキュレーターを使うのもおすすめです。ダニやカビの発生しやすいお風呂場や、和室の押し入れなどに扇風機やサーキュレーターの風を送ると大変効果的です。

■生活するうえでの注意

シックハウス症候群の原因となる化学物質は、建築資材などから発生するだけでなく、私たちが生活していく上でも注意すべき点があります。フローリングの掃除に使うワックスや、室内で使う防虫剤や芳香剤など、化学物質を含むものはたくさんあります。どんなものを使用するのかきちんと見極めることも必要です。

また、換気扇をずっとまわしているから大丈夫、と過信するのは危険です。換気扇のフィルターに埃が詰まってしまっていて思ったような効果は得られませんので、定期的な清掃を心がけましょう。

体にやさしい家を選ぼう

シックハウス症候群の主な原因物質は建材などから発生する化学物質です。では、化学物質が使われていなければ、シックハウス症候群にはなる確率は軽減できるのではないでしょうか?コストパフォーマンスの良い建材には化学物質の使われているものが多くあります。合板や、ビニールクロスなどもそのひとつです。

そしてそれらを貼り合わせるために使われる接着剤も化学物質です。そういった素材をなるべく使用せず、自然素材で住宅を建てることで、シックハウス症候群の発症は軽減できます。合板ではなく無垢材を使い、漆喰や珪藻土、コルク材といった自然素材を使うことで、化学物質の発生を抑え、自然素材の暖かみも感じられます。

まとめ

省エネルギーやコストパフォーマンスの高さなどを追求した結果、近年の住宅は高気密・高断熱な建物になりました。それにはもちろんたくさんのメリットもありますが、化学物質に過敏に反応してしまう方にとっては、シックハウス症候群という疾患の原因ともなってしまいました。安価で手軽な建材は近年の家づくりには便利ですが、手間やコストはかかっても自然素材で家を建てる、というのもひとつの考え方だと思います。

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