おしゃれな折り上げ天井!そのメリットとデメリットとは

公開日:2022/02/01   最終更新日:2022/03/08

「折り上げ天井」という言葉をご存知でしょうか?折り上げ天井は部屋に開放感を与えるだけでなく、場合によっては高級感やスタイリッシュさ、一風変わった個性などさまざまな演出が付加できる建築様式です。今回の記事では折り上げ天井について紹介します。これから家を建てる方やリフォームを検討している方の参考にしてください。

折り上げ天井とは

折り上げ天井とは、天井の中央部分を周囲より一段高くとった建築様式であり、主にリビングや玄関に用いられます。天井が高くなることで奥行きが生まれ、部屋を広く感じさせるだけでなく、おしゃれで開放的な印象を与えます。

構造上、天井を高くとれない家や吹き抜けなど大胆な設計に抵抗がある方、あまり費用をかけたくない方に適した建築様式で、ちょっとした工夫であるにもかかわらずその効果は抜群で、カフェやレストランなどでもしばしば取り入れられております。

その形状は四角形や楕円などさまざまで、その深さも決まりはなく、一般的には1015cm深ければ立体感が出てシックな印象に、浅ければシンプルで親しみやすい印象になるようです。

また、折り上げ部分の色や素材もさまざまで、化粧梁や照明、シーリングファン、アクセントクロスなど他のインテリアとの組み合わせも相性がよく、和洋問わず、部屋の雰囲気や印象に合わせてメリハリのある個性的でおしゃれなオリジナル空間へと変えられます。

その自由度の高さもさることながら、先にも触れたとおり、吹き抜けなどと比べてコストは安く、追加費用は10万円程度で設置できるケースがほとんどという手軽さも魅力です。

折り上げ天井で開放感をプラス!

開放感を与えてくれる折り上げ天井は、組み合わせによって与える印象は変幻自在です。ここでは、具体的な組み合わせとそれが与える印象のほかに、成功例を紹介します。

プロペラのようにゆったり回って空気を循環させる「シーリングファン」はリゾート地のような高級感を、「埋め込み型の間接照明」はモダンで大人な雰囲気を、バーカウンターにあるような「ダウンライト」はスタイリッシュさを、折り上げることで閉塞感の解消になる「シャンデリア」は洋風さを、段差や縁を彩る「モールディング」は上品さを、その箇所を強調する壁紙の一種の「アクセントクロス」はウッド調ならナチュラルさを、壁や床と同じ色なら統一感を、あえて個性的な柄にして遊び心を演出してくれます。

このように組み合わせ次第でいろいろと印象を変える折り上げ天井ですが、より具体的に紹介すると、半円型にして個性的なものやコーナーに丸みを帯びさせて柔らかい印象になったもの、二段折り上げでゴージャス感があるもの、あえて3つに分けて迫力のあるもの、スポットライトのように一点に照明を集中させたものやその逆でランダムに証明を散らしたものなど、工夫やアレンジの仕方は無限にあります。なかには、簡単に模様替えできるものもあり、さらに可能性は広がるようです。

折り上げ天井を設置するうえで注意したいこと

メリットだらけの折り上げ天井ですが、もちろんデメリットや注意すべき点もいくつかあります。まず、維持・掃除がしづらい点です。角や隅は埃がたまりやすく、しかも目立ちやすいです。凹凸は蜘蛛の巣が張られる原因にもなります。

また、表面が高いため、椅子や脚立など土台が必要なこともあり、力が入れづらい箇所にもなります。また、埋め込み照明やダウンライト、シーリングファンなどがあれば、掃除する表面積も増えるだけでなく構造も複雑になり、また電球交換などメンテナンスも大変となるようです。

さらには、1階に設置した場合は、補強が必要となったり、上の部屋の天井が低くなったりするといった場合が、2階に設置した場合は、天井裏が狭くなったり、断熱効果が弱まり、夏は暑く冬は寒いといった構造上の影響も懸念されます。

加えて、設計がなかなか難しく、面を広く取り過ぎたという声や奇をてらったデザインにし過ぎて変になった、深くし過ぎて照明の明るさが足りず、思っていたより暗くなったなど面の割合や深さのバランスが取りづらいという意見も見られます。

その他、雰囲気重視で快適性が下がったという意見ややはり吹き抜けの代わりにはならないといった意見もあるようです。手の付けやすさは魅力的ではありますが、取り返しがつかない施工だけに、綿密な計画や調査が必要に思います。

 

以上のように、折り上げ天井は注意すべき点も少なからずありますが、それを補うに余りある魅力的な点が多いように思います。折り上げ天井にするだけで、おしゃれな雰囲気になります。おしゃれな家にしたいと思っている方は、折り上げ天井を検討してみてはいかがでしょうか?決して失敗しないためにも、まずはさまざまな画像や口コミなどの意見を参考にし、建築会社に相談してみるとよいですよ。

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