事前審査って何?新築一戸建ての購入前に受けるべき?
これから家を購入しようと考えている人に、今回の記事はおすすめです。住宅ローンを申請して月々の返済額を調べたいと考えてはいるものの、住宅ローンの審査を通過しなければ話が前に進みません。住宅ローンの事前審査と本審査の違いや、事前審査で確認される事項などを紹介するので、今後の参考にしてください。
事前審査と本審査の違いとは
家を購入するのは大きな買い物です。住宅ローンを申請した後は審査が慎重に行われます。審査は事前審査と本審査の2種類があります。それぞれどのような違いがあるのか、まず説明しましょう。
事前審査と本審査の違い
返済能力の有無を審査するのが事前審査です。本審査では、担保物件や健康状態などが審査されます。
仮審査と事前審査の意味は同じ
金融機関によって名称は異なりますが、意味は同じです。住宅ローンは長期間にわたって返済するものなので、金融機関も慎重に審査します。
事前審査にかかる期間
1週間程度が目安となっています。なかには1~2日で結果が分かる場合があります。これは、信用情報に傷が付いていた場合は調べるとすぐに結果が分かるからです。また、個人事業主や借入金額が上限額に近い場合などは、1週間以上の期間を要することがあります。
事前審査では何を確認されるのか
住宅ローンの返済は長期間にわたって行われます。そのため、返済能力の有無を審査されます。金融機関も慎重に審査せざるを得ない状況です。次に事前審査で何を確認されるのか、見ていきましょう。
返済能力を重視して確認される
ほかのローンと比較して長期間にわたり返済していかなくてはいけません。そのため、住宅ローンを申し込む人の返済能力を重視して確認されます。あらゆる視点から確認されますが、事前審査を通過すると本審査はよほどのことがない限り問題なく通過できるといわれています。
信用情報に傷がある場合は落ちる
消費者として信用力がないと判断された場合は事前審査に落ちる可能性があります。一般的に5~10年はブラックリストに掲載されているといわれているので、その期間に借り入れするのは難しいでしょう。また、不払いや債務整理などによって期間などは異なります。
返済中のローンがあると落ちることがある
世帯年収に占める返済額の割合を計算されます。返済額は、これから借りようとしている住宅ローンだけではなく、マイカーローンや教育ローンなども含まれます。年収に占める返済額の割合が高い場合は落ちてしまうことも考えられます。
審査を申し込む前に確認すべきポイントとは
申し込むときはタイミングを意識しましょう。特にローンを組むような大きな買い物や転職などのライフステージの変化は気を付けるようにします。
家計の洗い出しは必ず行う
金融機関に依頼する前に、家計の洗い出しをします。返済中のローンがあれば、月の返済額や返済が完了する時期などを把握します。金融機関で申告しなかった場合は、ローンを隠していたと思われてしまうことがあります。審査の評価が下がるので注意してください。
返済や支払いを滞らせない
クレジットカードで支払っている料金のなかで返済が滞っていると、信用情報に傷が付きます。これには公共料金や携帯電話料金なども含まれます。ただし、クレジットカード払いではなく払込票などの現金で支払っている場合は、信用情報に傷が付きません。
家を購入する前の買い物は気を付ける
車をローンで購入すると、年収負担率に影響するので避けるようにしましょう。借り入れを増やすことになるので家計を圧迫します。家を購入した後に車を購入しましょう。
健康に注意する
加入は必須ではありませんが、フラット35の団体信用生命保険に加入することで、万が一健康上の理由で住宅ローンの返済が難しくなった場合に補償されます。しかし、こちらに加入するための条件として健康状態が良好であることが求められています。住宅ローンの返済が完了するまで健康に注意しましょう。
転職や独立はしない
金融機関は長期間にわたり、安定して住宅ローンを返済できる能力があるかどうか確認します。そのため、転職直後や独立直後は一般的に収入が少ないので、仮審査に落ちることが考えられます。将来的に転職や独立を考えている人は、家を購入した後にするようにしましょう。
それでも落ちてしまったときの解決策
落ちた原因が分からない場合は、金融機関の担当者に教えてもらいましょう。明確に理由を説明してくれないときがありますが、大抵の場合はオブラートに包んで教えてくれます。また、クレジットカードや公共料金の支払いなどが滞っているときは、速やかに支払うようにしましょう。
そして、借入金額に対して年収が少ない場合は、年収が上がる時期まで家の購入を待つ方法があります。そのほかにも、借入金額は世帯年収に応じて決定するので、配偶者にも仕事してもらう方法もあります。
まとめ
これから家を購入しようとしている人は、大きな買い物や転職などは控えるようにしましょう。また、信用情報に傷が付いていないかどうか自分でも連絡して確認できます。不安がある人は問い合わせてみましょう。そして、借入金額が大きすぎて審査に落ちてしまった場合は、フルオーダーの家ではなくセミオーダーの家を購入するなどして家の価格を安く抑える方法もあるので、参考にしてください。詳細はインターネットでも調べられます。