新築一戸建てを購入する前に知りたい!マイナス金利って何?
この記事では、マイナス金利とはどのようなものなのか、住宅ローンに活用するべきなのか詳しく説明していきます。新築一戸建ての購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。また、住宅ローンを組むのはほとんどの方が初めてだと思います。何から始めたらよいのか不安な方のために注意点も紹介します。
マイナス金利とは
民間の金融機関がお金を預けている預金金利をマイナスにする政策のことをマイナス金利というようです。通常の金融機関のルールである借り手が貸し手に利子を支払うしくみと逆であり、貸し手側が借り手に利子を支払うことになります。金利をマイナス化することにより、民間の金融機関が損をすることを避けることができ、さらにお金を企業などに回すように促すという狙いがあります。そうすることによりお金の価値を下げ物価を上げるインフレの状態になるようです。
このインフレ状態になることを目的としてマイナス金利という政策を導入しました。日銀がマイナス金利政策を導入したのは2016年のことです。その頃には原油価格の下落など先行きが不安になったことも導入する理由となったとされています。金融機関が利用する日銀の当座預金の一定の金額以上に対して適用される金利をマイナス0.1%にするということになります。そのため、実際の預貯金に影響を及ぼすことはありません。
しかし、金利や金融機関のサービスの動向を察知できるようにするためには、なぜこのような政策を行っているのか理解しておく必要があります。
今こそ住宅ローンを活用すべき?
マイナス金利政策は住宅ローンを借り入れする際の金利に影響があります。お金を借りる側である住宅ローンを組むことを考えている方には有利な状態になっているようです。一般的に借り換えを行う前後で1.0%以上金利の差があればメリットがあると考えられています。利用を検討している方は一度シミュレーションを行ってみるのもよいかもしれません。
借り換えの際には融資手数料など諸費用もかかります。その諸費用を上回る利息の負担が軽減されるかどうかも重要になってくるので、今後の生活なども踏まえて慎重に見極めて判断する必要があります。住宅ローンの利用方法としては、マイナス金利の状態であればできるだけ多く借りた方がお得になります。
また、住宅ローンは定期的に金利が見直される場合もあるようです。一番多く借り入れを行う最初の時期に金利を安く済ませることができることはメリットが大きいといえます。マイナス金利は当面の間は継続されるといわれていますが、なくなる可能性もあります。そのため、金融機関の政策の動向をしっかり把握しておく必要があるでしょう。
住宅ローンを借りる際の注意点とは
新築一戸建てを購入する際には、ほとんどの方が住宅ローンを利用するでしょう。失敗しないためにもご自身で正しく判断できるよう知識をつけなくてはいけません。そこでここからは住宅ローンを利用する際の注意点を説明していきます。
■住宅ローンの金利の種類を把握する
住宅ローンの金利は大きく分けて3種類あります。
1つ目は定期的に金利が変動する「変動金利型」です。他の金利と比べると低い設定なので返済額の元金の割合が多く、元金の減りが早いところが特徴です。
2つ目は金利が完済まで変わらない「固定金利型」となります。返済額が変わらないので家計の管理や計画が立てやすいことが特徴です。
3つ目は初めに固定期間は選択し、その期間が終了後に変動型に変更、または再度固定期間を選ぶことができる「固定期間選択型」です。
■住宅ローンに必要な諸費用を把握する
住宅ローンを組む際には、税金や手数料などの諸費用もかかります。すべて合わせるとそれなりに大きな金額になることが考えられるため、その金額を踏まえてローンの設定を決める必要があります。
■住宅ローン以外の必要な費用も考慮する
住宅ローンの返済と同時に、住宅に関する維持費や修繕費なども発生するようです。マンションであれば管理費の支払いが義務付けられていたり、駐車場代なども必要になったりする方もいるでしょう。そうした費用も考慮して返済額を考えなくてはいけません。
■住宅ローンの審査について
住宅ローンには「事前審査」と「本審査」があります。事前審査で条件を満たしていても本審査で落ちてしまう可能性もあります。本審査ではかなり厳しく調べられるので、クレジットカードの支払いが滞ったことはないか、書類に不備はないかなどが主な条件となるでしょう。
新築一戸建てを検討している方は、ぜひこの記事を参考にマイナス金利を利用して住宅ローンを組むことを考えてみてください。ただし、金利の変化に適切に対応できるように金融政策の動向を把握しておく必要があります。新築一戸建ては、一生に一度の大きな買い物です。それぞれのライフスタイルに合った方法や今後の計画に合わせた返済額をしっかり検討し、最適な住宅ローンを選択することが大切です。